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​木下淳平のアート

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ロンドンを拠点に活動している現代美術作家、木下淳平。彼は色とりどりな抽象画を得意としながら、2020年より人物画に力を注いでいる。
 

木下の抽象画はその時々の感情を表現したものであり、様々な形、マーク、そして色の調和をとても大切としている。そして、彼はそれぞれの線、形がどのようにキャンバス上の空間をネゴシエートし、それに加え、どうシェアーしているのか考慮しながら、その日その日の気分に合わせて直感的に絵具を置いていく。色の選択では、絵を描いているその季節の色であったり、彼が住んでいる街(ロンドン)や生まれ故郷(東京)で体感した様々な影響を反映させようとしている。この工程を繰り返すことにより、木下独特の新たな抽象画を完成させようとしている。
 

2020年3月からは、幼少期以来初めて人物画を描き始める。パンデミック、そしてイギリスにおけるロックダウンは、木下にとって彼自身の内面により深く目を向ける機会を与えることになった。
 

まず彼は鏡を見ながら何枚も自分自身をスケッチしたり、絵具を使って描き始める。それが終わると、彼自身、そして知り合いのアーティストの写真を数百枚撮り始める。彼らの人柄をうまく撮るにはさすがに時間がかかったが、その写真の中から「これだ!」と思う写真を選び抜き、そしてその写真をキャンバスに描く。木下が人物画で表現しようとしているのは、その人物の外見をうまく描写することだけではない。彼らの内面つまり人柄をも描けないものだろうかと、新境地を持ってチャレンジしている。

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